- Q1. 「薔薇マークキャンペーン」とはどんな運動ですか?
- Q2. どのような人たちがかかわっていますか?
- Q3. 薔薇マーク認定候補者はどのように選ばれますか?
- Q4. 参議院選挙アンケートは、すべて公開されるのですか?
- Q5. 参議院選挙アンケートはどこまで依頼しているのですか?(自民党、公明党は対象にしているのですか?)
- Q6. 「反緊縮」とは何ですか?
- Q7. 薔薇マークキャンペーンは、MMTなどの経済理論を支持するキャンペーンなのでしょうか。
- Q8. 認定基準の5(参議院選挙アンケート項目5)では、「低コストで資金調達」とありますが、これは<金融緩和>に賛成するということですか?
- Q9. 地方選挙でも「野党」を対象とするのですか?
- Q10. 「野党共闘」にはどのように関わりますか?
- Q11. なぜ「薔薇」をシンボルとするのですか?
- Q12. 賛同して協力するにはどうすればいいでしょうか?
- Q13. 2019年の参議院選挙までのキャンペーンですか?
- Q14. リベラルや左派勢力の中でも、「反緊縮」は世界の流れなのですか?
- Q15. キャンペーンのスケジュールは?
Q1. 「薔薇マークキャンペーン」とはどんな運動ですか?
A. 選挙で安倍政権の経済政策に対抗できる、「反緊縮」の選択肢を作り出すためのキャンペーンです。2019年4月の統一地方選挙と7月の参議院選挙で、政党を問わず、「反緊縮の経済政策」を打ち出す候補者個人に、「薔薇マーク」を認定します。
【認定基準】
薔薇マークキャンペーンの趣旨に賛同し、財政規律を優先させる緊縮的な政策を正しくないと考え、おおむね以下の反緊縮の経済政策を第一に掲げている立候補予定者を認定します。なお、これは経済政策以外の点で当該候補を推薦することを意味しません。
(1) 消費税の10%増税凍結(むしろ景気対策として5%に減税することが望ましい)
(2) 人々の生活健全化を第一に、社会保障・医療・介護・保育・教育・防災への大胆な財政出動を行い、それによって経済を底上げして、質の良い雇用を大量に創出する。(国政候補は「大量失業が続く不況時代には二度と戻さない」と掲げることが望ましい。)
(3) 最低賃金を引き上げ、労働基準を強化して長時間労働や賃金抑制を強制する企業を根絶し、人権侵害を引き起こしている外国人技能実習制度は廃止する。
(4) 大企業・富裕層の課税強化(所得税、法人税等)など、「力」の強弱に応じた「公正」な税制度を実現する。
(5) (4)の増税が実現するまでの間、(2)の支出のために、国債を発行してなるべく低コストで資金調達することと矛盾する政策方針を掲げない。
(6) 公共インフラのいっそうの充実を図るとともに、公費による運営を堅持する。
(注)薔薇マークの理念として、個人の尊厳が前提であり、民族差別や性差別など個人の尊厳を否定する言動をしている政党、候補者は認定対象にはなりません。
Q2. どのような人たちがかかわっていますか?
A. 松尾匡などが中心に企画し、呼びかけ人がキャンペーンを呼びかけています。そのもとで事務局を置いて、キャンペーンを支持する市民がスタッフとなっています。
Q3. 薔薇マーク認定候補者はどのように選ばれますか?
A. 参議院選挙の立候補者の皆さまに、認定基準の6項目の政策についてアンケートへのご回答をお願いしています。
【参院選アンケート回答ページ】 http://bit.do/rosemark
このうち3項目以上を政策として掲げており、かつ反対の項目がなければ、アンケートの質問⑦のご回答をもとに、薔薇マーク認定候補として公表いたします。
※なお、地方選挙は8月実施予定の東北の統一地方選挙まで、自薦・他薦の募集を行います。自薦他薦があって、認定基準にかなえば薔薇マーク認定します。候補者のホームページ等から、認定基準の(1)~(6)に反するものが1つもなく、そのうち3つ以上を経済政策として打ち出している場合に認定とします。
【自薦他薦入力フォーム】 https://rosemark.jp/oubo-2/
いずれも、認定の最終判断は、運営委員(松尾匡ほか)がおこないます。
Q4. 参議院選挙アンケートは、すべて公開されるのですか?
A. アンケートに回答いただいた候補者の「お名前」「選挙区又は比例代表」「所属政党」、アンケートの項目1~6は、回答内容を候補者に確認の上、ホームページで公表する予定です(公表不可の場合は、「公表不可」としてホームページに記載します)。薔薇マーク認定の有無にかかわらず、経済政策について有権者の投票判断の参考にするため、ぜひアンケートにご協力お願いします。
Q5. 参議院選挙アンケートはどこまで依頼しているのですか?(自民党、公明党は対象にしているのですか?)
A. 薔薇マークキャンペーンは、趣意書にある通り、安倍政権に対抗できるような「反緊縮」の選択肢を示すことが目的ですから、基本的に「野党」(安倍政権を支持していない政党、立候補予定者)を対象としています。
したがって、参議院選挙アンケート回答依頼は、国政野党及び国会議員が設立した政治団体(立憲、国民、共産、維新、社民、れいわ)の公認候補や推薦候補(無所属含む)に送付しています。
ただし、薔薇マークキャンペーン事務局が立候補や連絡先を把握できておらず、送付がされない場合もあります。その場合は恐縮ですが、ぜひアンケート回答ページからご回答をお願いします。
参院選アンケート回答ページ http://bit.do/rosemark
国政与党(自民党、公明党)やその他の政治団体については、候補者本人から、安倍政権とその政治志向に反対している薔薇マークキャンペーンの趣意書に賛同する立場からの自薦があれば歓迎し、個別に対応します。
(その結果として、この日本でも草の根から「反緊縮」の政策がレベルアップしていって欲しいというのも大きな願望です。)
Q6. 「反緊縮」とは何ですか?
A. 財政緊縮を掲げてきた「新自由主義」路線に対抗し、公的社会サービスなどの公共支出拡大と雇用拡大を提唱する路線のことです。より具体的には、強者から優先的にとる所得再分配の税制に立ち返り、お金をほぼ無利子で借りることができる金融緩和の環境も利用して、介護、医療、保育など、ひとびとの不安が生み出される問題の根源へ直接に、圧倒的に投資すること、そしてそのことで経済を底上げしてまっとうな雇用を拡大し、もって人々の暮らしを豊かにする政策です。
そのモデルとしては、反緊縮経済政策モデルマニフェスト2019を公表しています。このマニフェストは、ひとびとの経済政策研究会(松尾匡など)が経済政策公約のモデルとして作成しました。ただし、これを採用することが薔薇マーク認定の条件となるものではありませんし、「呼びかけ人」は個々の内容について責任を負いません。
Q7. 薔薇マークキャンペーンは、MMTなどの経済理論を支持するキャンペーンなのでしょうか。
A. いわゆるMMT(現代貨幣理論)を薔薇マークキャンペーンが一致して同意しているのではありません。
薔薇マークキャンペーンは、呼びかけ人も事務局スタッフも、さまざまな考え方をもった人たちがいて、最大公約数的な一致点で活動している団体です。薔薇マークキャンペーンが趣意書への賛同に加えて、候補者のみなさんに採用をお願いしているのは、認定基準の6項目だけです。
なお、MMTなどの経済理論については、キャンペーンの呼びかけ人などの解説資料を「反緊縮経済政策資料室」(https://rosemark.jp/siryou/)に掲載していますので、ぜひ参考にしてください。
Q8. 認定基準の5(参議院選挙アンケート項目5)では、「低コストで資金調達」とありますが、これは<金融緩和>に賛成するということですか?
A. 私たちは、社会保障などへの財政出動に対応して、大企業・富裕層の課税強化(所得税、法人税等)など「公正」な税制度を求めていますが、その実現には現実的にタイムラグがあります。それまでの間も、社会保障の充実など人々のための支出増はしなければなりません。この項目で求めているのは、そのために国債を発行するにあたり超低金利で資金調達できる現状を否定せず、金利が上がるような政策を今から掲げることはしないということです。
金融緩和に賛成の人はこうした立場に賛成されると思いますが、〈金融緩和〉という言葉は経済学者の間でも定義が分かれていますので、必ずしもその言葉でもってこの事態を認識される必要はないと思っています。たとえ「本来国債残高を減らすべきだ」と思っていたとしても、「本来金融緩和は出口戦略を取るべきだ」と思っていたとしても、当面1、2年のタイムラグをしのぐためにやむを得ないと思っておられたならばそれでいいというものです。
Q9. 地方選挙でも「野党」を対象とするのですか?
A. 地方選挙では別です。例えば大阪では、「維新の会」が与党となって、公共インフラの民営化などを進め、「収入の範囲内で予算を組む」等と緊縮政策を取り、福祉や防災への財政出動が抑えられてきました。国政とは関係なく、草の根から「反緊縮の経済政策」を打ち出す候補者個人に、「薔薇マーク」を認定します。
Q10. 「野党共闘」にはどのように関わりますか?
A.. 薔薇マークキャンペーンは、個々の薔薇マーク認定候補者を直接応援するのではなく、有権者に投票判断として反緊縮の選択肢を示すものであります。
それゆえ、選挙区ごとに(一本化など)候補者調整や(複数の候補者がいれば優劣をつける)戦略的投票などは呼びかけはいたしません。
Q11. なぜ「薔薇」をシンボルとするのですか?
A. 「薔薇」のマークは、人々が豊かな生活と尊厳を求める世界的な運動の象徴です。さらに私達はここで、お金を必要なところに「ばらまく」もかけて言っています。ちなみに私達の英文標語は、ROSE=Rebuild Our Society and Economy!です。
Q12. 賛同して協力するにはどうすればいいでしょうか?
A. ウェブサイトから「賛同人になる」に入力してください。その他、寄付もお願いしています。
賛同人には節目に私達からの情報もメールでお届けします。各地域の取り組みにぜひご参加お願いします。特に、お住まいの地域の議員、立候補予定者に、反緊縮の経済政策を取り入れるよう要請してください。薔薇マーク議員を増やすには、あなたの力が必要です。
Q13. 2019年の参議院選挙までのキャンペーンですか?
A. 当面は2019年の参議院選挙を区切りにしますが、その後を持続的に進めることも検討いたします。
Q14. リベラルや左派勢力の中でも、「反緊縮」は世界の流れなのですか?
A. はい。アメリカでも2018年の中間選挙で、「民主主義社会主義」サンダース派のオカシオコルテスさんが、現職院内総務のエスタブリッシュメントを破り、民主党のニューヨークの下院議員候補に選ばれ、そしてトランプ与党候補に対して、圧倒的に勝利しました。彼女は、公的医療保険の全国民への拡大や公立大授業料の無償化、働くことを望む全ての人への公的な雇用保障などを公約に掲げています。オカシオコルテスさんの政治の師サンダース上院議員はじめ、イギリス労働党のコービン党首、スペインのポデモスなど、欧米各地で「反緊縮」の提唱者が台頭しています。
Q15. キャンペーンのスケジュールは?
A. 以下のとおり予定しています。
(1) 第1次認定
一次発表は3月3日に発表し、3月9日のキックオフ集会で紹介しました。
(2) 第2次認定
地方選挙の候補について随時、公表しています。
(3) 第3次認定(2019年7月)
参議院議員の立候補予定者について、アンケート回答に基づき認定していきます。
※ 薔薇マークキャンペーンは、選挙で安倍政権の経済政策に対抗できる、「反緊縮」の選択肢を野党の中で作り出すことが主眼であり、そのほかの論点は原則考慮に入れていません。薔薇マークを認定しても、「なお、これは経済政策以外の点で当該候補を推薦することを意味しません」と明記しているとおりです。
※参院選にむけたアンケート実施にともないQ&Aを改訂しました。(2019/06/20)