薔薇マークキャンペーンって何? Q&A

Q1.「薔薇マークキャンペーン」とはどんな運動ですか?

A. 選挙で安倍政権の経済政策に対抗できる、「反緊縮」の選択肢を作り出すためのキャンペーンです。2019年4月の統一地方選挙と7月の参議院選挙で、政党を問わず、「反緊縮の経済政策」を打ち出す候補者個人に、「薔薇マーク」を認定します。
【認定基準】
薔薇マークキャンペーンの趣旨に賛同し、財政規律を優先させる緊縮的な政策を正しくないと考え、おおむね以下の反緊縮の経済政策を第一に掲げている立候補予定者を認定します。なお、これは経済政策以外の点で当該候補を推薦することを意味しません。
(1) 消費税の10%増税凍結(むしろ景気対策として5%に減税することが望ましい)
(2) 人々の生活健全化を第一に、社会保障・医療・介護・保育・教育・防災への大胆な財政出動を行い、それによって経済を底上げして、質の良い雇用を大量に創出する。(国政候補は「大量失業が続く不況時代には二度と戻さない」と掲げることが望ましい。)
(3) 最低賃金を引き上げ、労働基準を強化して長時間労働や賃金抑制を強制する企業を根絶し、人権侵害を引き起こしている外国人技能実習制度は廃止する。
(4) 大企業・富裕層の課税強化(所得税、法人税等)など、「力」の強弱に応じた「公正」な税制度を実現する。
(5) (4)の増税が実現するまでの間、(2)の支出のために、国債を発行してなるべく低コストで資金調達することと矛盾する政策方針を掲げない。
(6) 公共インフラのいっそうの充実を図るとともに、公費による運営を堅持する。
(注)薔薇マークの理念として、個人の尊厳が前提であり、民族差別や性差別など個人の尊厳を否定する言動をしている政党、候補者は認定対象にはなりません。

Q2.どのような人たちがかかわっていますか?

A. 松尾匡などが中心に企画し、呼びかけ人がキャンペーンを呼びかけています。そのもとで事務局を置いて、キャンペーンを支持する市民がスタッフとなっています。

Q3.薔薇マーク認定候補者はどのように選ばれますか?

A. 自薦他薦があって、認定基準にかなえば薔薇マーク認定します。候補者のホームページ等から、認定基準の(1)~(6)に反するものが1つもなく、そのうち3つ以上を経済政策として打ち出している場合に認定とします。認定委員(松尾匡ほか)が最終判断します。

Q4.野党の候補者だけを応援するのでしょうか?

A. 薔薇マークキャンペーンは、趣意書にある通り、安倍政権に対抗できるような「反緊縮」の選択肢を示すことが目的ですから、基本的に「野党」(安倍政権を支持していない政党、立候補予定者)を対象としています。
国政与党(自民党、公明党)や「維新の会」の現職国会議員でも、候補者本人から、安倍政権とその政治志向に反対している薔薇マークキャンペーンの趣意書に賛同する立場からの申請があれば歓迎し、個別に対応します。
(その結果として、この日本でも草の根から「反緊縮」の政策がレベルアップしていって欲しいというのも大きな願望です。)

Q5.地方選挙でも「野党」を対象とするのですか?

A. 地方選挙では別です。例えば大阪では、「維新の会」が与党となって、公共インフラの民営化などを進め、「収入の範囲内で予算を組む」等と緊縮政策を取り、福祉や防災への財政出動が抑えられてきました。国政とは関係なく、草の根から「反緊縮の経済政策」を打ち出す候補者個人に、「薔薇マーク」を認定します。

Q6.「野党共闘」にはどのように関わりますか?

A. 薔薇マークキャンペーンは、個々の薔薇マーク認定候補者を直接応援するのではなく、有権者に投票判断として反緊縮の選択肢を示すものであります。
それゆえ、選挙区ごとに(一本化など)候補者調整や(複数の候補者がいれば優劣をつける)戦略的投票などは呼びかけはいたしません。

Q7.なぜ「薔薇」をシンボルとするのですか?

A. 「薔薇」のマークは、人々が豊かな生活と尊厳を求める世界的な運動の象徴です。さらに私達はここで、お金を必要なところに「ばらまく」もかけて言っています。ちなみに私達の英文標語は、ROSE=Rebuild Our Society and Economy!です。

Q8.賛同して協力するにはどうすればいいでしょうか?

A. ウェブサイトから「賛同人になる」に入力してください。その他、寄付もお願いしています。
賛同人には節目に私達からの情報もメールでお届けします。3月9日のキックオフ集会や、各地域の取り組みにぜひご参加お願いします。特に、お住まいの地域の議員、立候補予定者に、反緊縮の経済政策を取り入れるよう要請してください。薔薇マーク議員を増やすには、あなたの力が必要です。

Q9.2019年の参議院選挙までのキャンペーンですか?

A. 当面は2019年の参議院選挙を区切りにしますが、その後を持続的に進めることも検討いたします。

Q10.「反緊縮」とは何ですか?

A. 財政緊縮を掲げてきた「新自由主義」路線に対抗し、公的社会サービスなどの公共支出拡大と雇用拡大を提唱する路線のことです。より具体的には、強者から優先的にとる所得再分配の税制に立ち返り、お金をほぼ無利子で借りることができる金融緩和の環境も利用して、介護、医療、保育など、ひとびとの不安が生み出される問題の根源へ直接に、圧倒的に投資すること、そしてそのことで経済を底上げしてまっとうな雇用を拡大し、もって人々の暮らしを豊かにする政策です。
そのモデルとしては、反緊縮経済政策モデルマニフェスト2019を公表しています。このマニフェストは、ひとびとの経済政策研究会(松尾匡など)が経済政策公約のモデルとして作成しました。ただし、これを採用することが薔薇マーク認定の条件となるものではありませんし、「呼びかけ人」は個々の内容について責任を負いません。

Q11.リベラルや左派勢力の中でも、「反緊縮」は世界の流れなのですか?

A. はい。アメリカでも2018年の中間選挙で、「民主主義社会主義」サンダース派のオカシオコルテスさんが、現職院内総務のエスタブリッシュメントを破り、民主党のニューヨークの下院議員候補に選ばれ、そしてトランプ与党候補に対して、圧倒的に勝利しました。彼女は、公的医療保険の全国民への拡大や公立大授業料の無償化、働くことを望む全ての人への公的な雇用保障などを公約に掲げています。オカシオコルテスさんの政治の師サンダース上院議員はじめ、イギリス労働党のコービン党首、スペインのポデモスなど、欧米各地で「反緊縮」の提唱者が台頭しています。

Q12.キャンペーンのスケジュールは?

A. 以下のとおり予定しています。
(1) 第1次認定
一次発表は2月下旬から3月はじめとし、3月9日(土)のキックオフ集会で紹介します。
(2) 第2次認定
3月末までに公募し、統一地方選挙の告示までに公表します。
(3) 第3次認定(2019年4月~7月)
→参議院議員の立候補予定者に認定していきます。

※ 薔薇マークキャンペーンは、選挙で安倍政権の経済政策に対抗できる、「反緊縮」の選択肢を野党の中で作り出すことが主眼であり、そのほかの論点は原則考慮に入れていません。薔薇マークを認定しても、「なお、これは経済政策以外の点で当該候補を推薦することを意味しません」と明記しているとおりです。