コロナ危機後の財政再建は増税不要

コロナ危機後の財政再建は増税不要
-0.1%百年国債の日銀引き受けで再建できる-

岩下有司
中京大学名誉教授

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 薔薇マークキャンペーン呼びかけ人の岩下有司さんから「【緊急提言】コロナ危機後の財政再建は増税不要-0.1%百年国債の日銀引き受けで再建できる-」という論考が寄せられました。
 提言のなかで岩下さんは、「コロナ対策費を渋って…感染者を急増させたり、人命を蔑ろにするようなことがあってはならない。十分な資金を出しても、増税なしに0.1%百年国債の日銀引き受けによって日本の財政は再建できる」として、コロナ対策費の後始末を増税で賄おうという不可能な提案を批判されています。
 そもそも1,150兆円に達する国・地方の長期債務を増税によって返済することが不可能なことは、増税による財政再建可能というシミュレーションがないことが示していますが、すでに1998年の段階で、0.1%国債の日銀引き受けを主張されていた岩下さんは、1998年に1.396%だった国債10年債の金利が、0.01%まで低下し、日銀保有の国債が32兆円から500兆円に増加している現状について、「0.1%百年国債の日銀引き受けは着々と現実化に近づいている」と断じています。
 難しい論考ですがぜひ挑戦してください。