薔薇マークキャンペーンは、
「プログレッシブ(革新的)な経済成長に向け、反緊縮経済政策を検証する」
として、代表の松尾匡をパネリストに、学識者を国内外からお招きした研究会の共催につとめています。
MMTを含め、反緊縮経済理論では、
「自国通貨を発行できる政府・中央銀行は、自国通貨建てで国債を 発行している限り、財政赤字を拡大してもデフォルト(債務不履行)することはない」
と指摘しています。
そして、「そうだとしたら、今まで政府が説明してきたことは何だったの?」という疑問が各国の人々から湧き出し大きな問題となっています。
日本においても、国会でこのようなことが議論されるまでに至っています。
そんな反緊縮経済理論を検討・整理し、わかりやすく発信していくこと。
また、国際的な交流を深めて、グローバル競争ではなく、どこの国でも”人々の暮らしが豊かになる”政策が実現されることを、薔薇マークキャンペーンも推進していきたいと考えています。
さて、来たる11月4日(月・祝)には、MMTの創始者の一人で、”MMT”の名づけ親でもあるビル・ミッチェル教授(オーストラリア・ニューカッスル大学)をスペシャルゲストに研究会を共催する運びとなりました。
【チラシ画像】
主催の立命館大学の関係者等を中心にお誘いしている研究会のため、参加の公募はしていませんでしたが、5人ほどお席を確保できそうですので、ご参加希望のあるかたは、10月31日までに、<info3@rosemark.jp>まで、①名前、②電話番号、③ご所在また活動されている地域(市町村名)をご連絡ください。
(人数超過の場合、抽選となりますので、ご了承ください。)
そんなとき、ミッチェルさんの来日に際して、面白い動きがありましたのでご紹介します!
先日、国会議員の中谷一馬さん(立憲民主党/衆議院議員)が、MMTに関する国会質疑をされました。
(2019年10月4日質問第14号「MMT(現代貨幣理論)に関する質問主意書」)
質問と答弁は以下の衆議院のサイトから閲覧できます。
http://www.shugiin.go.jp/internet/itdb_shitsumon.nsf/html/shitsumon/200014.htm
政府が意図的に質問をはぐらかす姿勢を、引き出した質問となっています。
それについて、ビル・ミッチェル教授がご自身のブログ記事で取り上げました。
(2019年10月24日、“Q & A Japanese government style – denial has no boundaries“, October 24, 2019. http://bilbo.economicoutlook.net/blog/?p=43448)
日本政府は自分たちがこれまでしてきたことをごまかして、答弁スタイルもどこまでも拒絶に走っているよね、というような内容です。
英語ですのでなかなか読めませんね。
これを素早く「経済学101」のサイトが和訳されましたので、ご紹介します。
ぜひご覧ください。
ビル・ミッチェル 日本政府の答弁スタイル ー どこまでも拒絶(2019年10月24日)
https://econ101.jp/%e3%83%93%e3%83%ab%e3%83%bb%e3%83%9f%e3%83%83%e3%83%81%e3%82%a7%e3%83%ab%e3%80%80%e6%97%a5%e6%9c%ac%e6%94%bf%e5%ba%9c%e3%81%ae%e7%ad%94%e5%bc%81%e3%82%b9%e3%82%bf%e3%82%a4%e3%83%ab-%ef%bd%b0-%e3%81%a9/
日本の反緊縮の潮流と、海外がひとつながりになってきたように感じます!
なお、上述のミッチェル教授のブログに登場するChie Kobayashiさん、経済学101でブログ翻訳記事をリリースされたnyunさんには、今回のミッチェル教授セミナー企画においても、通訳費その他様々なご支援をいただいています。
最後に、今回のミッチェル教授の来日は、京都大学・藤井聡教授の招聘事業によって成立したものです。11月2日に京都で、11月5日に東京で、京都大学主催のミッチェル教授講演イベントがありますので、そちらもご紹介いたします。盛会を祈念しております!
第2回MMT国際シンポジウム「MMTから考える日本経済の処方箋」
京都大学レジリエンス実践ユニット主催/ゲスト:ビル・ミッチェル教授
申込フォームは以下:
http://trans.kuciv.kyoto-u.ac.jp/resilience/mmtsympo_201911.html