薔薇マーク候補者と支援者の奮闘に深く敬意を表します
2019年7月22日
薔薇マークキャンペーン代表・松尾匡
薔薇マークキャンペーンは、暮らしが苦しいと調査で答えるひとびとが約6割をしめる状況のもとで実施された今回の参議院選挙で、反緊縮の経済政策を掲げる候補者を党派横断的に可視化し、有権者に安倍政権に代わる選択肢を示すことを主な目的としてきました。そして50人の候補者に薔薇マークを受けていただくことができ、うち10人が当選を勝ち取ることができました。候補者と支援者のみなさんのご奮闘に深く敬意を表します。
当選された候補者と支援者のみなさんには心よりお喜び申し上げます。惜しくもご努力が実らなかった候補者と支援者のみなさんは大変残念に思いますが、みなさんのご奮闘は、かならずこの社会を前進させることにつながったものと確信いたします。
今回の選挙において、今年秋の消費税率の引き上げを許すかどうかが大きな争点となり、消費税の引き下げや廃止を唱える野党候補も現れるような情勢を作るにあたっては、本キャンペーンも一助に与れたものと考えます。それだけに、与党に過半数議席を許した結果になったことをまず何より残念に思います。私たちは、本キャンペーンの今後のあり方にかかわらず、これにめげず、今回薔薇マークを受けてくださったみなさんや、受けるに至らなくても同じ志だったみなさんと連携しつつ、秋の消費税率引き上げ阻止のために引き続き全力を尽くす所存です。
また今回、接戦が伝えられた一人区で薔薇マークを受けていただいた候補がいらっしゃった場合、勝利する結果になっていることもうれしく思います。そのことで、安倍政権側に改憲議席を与えることを阻止する一助となっていたならば、これに過ぎる喜びはありません。
そして今回の選挙を通じて、薔薇マーク認定をお受けいただくかどうかにかかわりなく、いくつかの既存の野党がひとびとのくらしに訴える経済政策を優先的にアピールするようになり、またそのようなアピールを重視する新党が現れて人々の支持を増やしたことも、私たちの運動の成果ではないかと考えております。
薔薇マーク認定をお受けいただいた候補者と支援者のみなさんには深く御礼申し上げますとともに、薔薇マークを参考にしてくださった有権者のみなさんにも御礼申し上げます。