「モデルマニフェスト」にご意見をいただきました。

「薔薇マークキャンペーン」呼びかけ人の大坂洋先生((富山大学経済学部経済学科准教授))より、人びとの経済研究会が作成したモデルマニフェストへのご意見をいただきました。ありがとうございます。

マニフェストについての意見

全体的に素晴らしいと思います。

ただ、「就職氷河期の悪影響を受けたあなた」向けの政策が手薄と感じています。

3の「労働規制緩和をストップして、望む人はみな正社員に転換できるようにしていきます。」もいい政策ですが、正社員になれなかった人、あるいは、女性も含めて一旦、正社員から退いたひとも、非正規の期間においてもキャリア形成をしうる社会にしていくことも、大事なことではないかと思います。就職氷河期の不利益を被っている人びとの現状を考えれば、急いで取り組む必要のある課題と考えています。

たとえば、採用枠の一定割合の中途採用を義務付ける、職業能力基準を中途採用者のキャリア評価に活用できるものにし、普及していく、企業の外での技能教育の機会を拡充するなどがあるかと思います。

また、様々な社会保障に関する提言も、正社員でない、あるいは、正社員の稼ぎてのいない家庭の人びとであっても、安心して暮らせる世の中にするという位置づけも補足してはどうでしょうか。